大人モテレッスン生:39歳女性 アラフォー婚活成功~結婚までの軌跡【前編】

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大人モテレッスン生:39歳女性 アラフォー婚活成功~結婚までの軌跡【前編】

ご本人の承諾をいただいたので、取り急ぎ……めでたく奥様となられた39歳女性(元レッスン生)のアラフォー婚活成功~結婚までの軌跡を、ありのままに掲載いたします。

 

39歳女性 アラフォー婚活成功~結婚までの軌跡【1】

私が春乃れぃさんを知ったのは、当時大好きだった彼氏から酷い扱われ方をされていて苦しくてどうしようもない時だった。

彼の中の優先順位では私が一番下で、ドタキャンは日常茶飯事。

私の誕生日さえも友達との誘いを優先して飲みに行ってしまうような人だった。

付き合っているけど完全な片思い。

振り回されて酷い扱いを受けても大好きだったから、何とかして彼に大事にして欲しかった。年齢も年齢だし、もう新しい彼氏はできなかも……。

今思えばそんな不安もあって、彼にしがみついていたのかもしれない。

 

好きな人から、本当に好きになってもらいたい。幸せになりたい。
何がダメなんだろう。どこを直せば良いんだろう。もうわからなくなっていた。

 

藁にもすがるような気持ちでネットで色々検索して見つけたのが「大人モテLAB.」。記事を隅から隅まで読んだ。どうやらレッスンしてもらえるようだけど……。

 

結構キビシイことを言われるみたいだけど、今の私には丁度良いと思った。
「ここがダメだから幸せになれないんだよ!」と誰かにはっきり教えてもらいたかったから。

 

レッスン生になって初めてのレッスンはメイクだった。

自分の顔に色んな線を引き、眉の位置や太さを調整していく。

不器用な私はかなり時間がかかってしまったが、れぃさんはじっくり丁寧に細かく教えてくれた。色んな人がれぃさんを「怖い」「鬼」と書いていたので 笑 初めはビクビクしていたけど、全然鬼でもなんでもなくて、自分にも他人にも厳しくてきっちり指導をしてくれる人なんだなと思った。

メイクのレッスンは楽しかった。

自分の顔の骨格に合わせてミリ単位での眉メイク、チークやノーズシャドウの入れ方などを教えてもらい、自分でもどんどん顔の印象が変わっていくのが分かった。

レッスン後に届くレッスンレポートにはレッスン内容が写真などを使ってわかりやすく書かれていて、今読んでもとても参考になる。もっといろいろ教えて欲しい! どんどん変わりたい! そう思っていた。

――いつかは来ると思っていたファッションのレッスン。

その日は突然やってきた。

 

LINEで唐突にテーマが送られてきた。

れぃさん:「このテーマで、自分でコーデを考えてみて」

自分でもわかっていたがもうすでに私の服装は大迷走していた。何を着たらいいのか分からない……。とりあえず考えつくだけのコーデを着こなした後、写真に撮って送った。

れぃさん:「このコーデは誰の目を意識してるの? 男性? 女性?」

れぃさんに聞かれるまで、そんなことを考えて洋服を着こなしたことなんて一度もなかった――ということを思い知った。

私は私自身の心の声に正直に耳を傾けてみた。

男性の目を引くためではなく、女子の中で浮かないように――そう考えてコーデを作っている自分を知った。

れぃさん:「やっぱり(笑) ガッチガチに鎧をまとってる感じだもんね」

 

鎧……。
そうかもしれない。

私はずっと「何が似合うのか」ではなく「何を着たら許さるのか」を考えていたような気がする。

私には大きなトラウマがあった。

「自分はブサイクだ」
「可愛くないから○○をしてはいけない」
「××は可愛い子しかしちゃいけないから、諦める」

そういう思い込みがあり、それによってしたくても断念してきたことがたくさんあった。ファッションもそのひとつだった。

「私は可愛くないのだから、きちんとした恰好をしなければいけない」

そう思っていたのでいつも小奇麗な恰好をするように心がけていた。学生時代も毎日きっちりした服を着ていたので友達から「いつでも面接にいける恰好だよね」と言われたこともあった。

大学生だったある日、白シャツにジーンズ、パンプスで学校へ行ったことがあった。ジーンズ姿の私を見た友達が「どうしたの? 今日は山でも登るの?」と言った。

友達は悪気などなく“珍しいね”という意味で言ったのだと思う。

でも「あぁ、やっぱり私はきちんとした恰好をしなければダメなんだ。だらしなく見えてしまうんだ」友達のなんでもない発言は、私にそう強く思わせるには十分な言葉だった。

自分でも「可愛くないからしてはいけないこと」なんて無いのだ、ということくらい頭では理解している。でも自分の中の制限からは抜け出せないでいた。

こんなこと言ったら頭がおかしいと思われてしまうかもしれないと思うと怖かったけど、れぃさんには自分のトラウマを聞いて欲しくて打ち明けた。

 

れぃさん:「いつからどうしてそう思うようになったの? 誰かに言われたの?」

自分でも、いつからなぜそんな風に思うようになったのかはよく分からなかった。思わず黙り込んでしまった私にれぃさんは言った。

れぃさん:「今からLINEで君のワードローブ写真の中から、いくつか組み合わせを送るから、ひとまずそれに着替えてみて。んで写真撮って見せて」

私のワードローブの中から、白いニットとジーンズと茶色のブーツの写真が送られてきた。

れぃさん:「デニムはブーツにインして穿いてね」

……えぇ! ブーツにインは雑誌のモデルさんや街のオシャレでキレイな人がやって良いやつで、私がやってはダメなやつですっ! れぃさんの注文(=指令)は私の制限を軽く超えていて、頭の中では警告アラームが鳴っていた。

でも

でも……

制限を超えてみたい

 

もし……もしも……本当に似合っていなければ、だらしなく見えるのであればきちんと教えてくれるはず! 春乃れぃさんはそういう人だ。

そう信じて、さっそく着替えて写真を送った。

れぃさん:「すごい! 似合ってるやん! 足が長くキレイに見える!」

 

似合ってる??
私、こういう恰好していいの? ダメじゃないの?

 

れぃさん:「ダメなんかじゃないよ! 本当に似合ってる。私は本当の事しか言わない」

 

……あぁ、こういう恰好しても許されるんだ。本当はカジュアルな服を格好良く着たかった。オシャレなお姉さんたちを見て、いつも羨ましいと思っていた。

自分の中で何かが解き放たれた感じがした。許されるんだ。

涙が出てきた。

レッスン後、ずっとずーっと私を縛っていた何かがするすると解けて私から離れていく感覚に安堵し、一人で泣いた。

それからはファッションのレッスンが楽しくて楽しくて仕方がなかった。

れぃさんから出されるコーデの宿題が、難しいけど考えるのが楽しくて、どんどん自分の中の壁が壊れていくのが嬉しくて。

ある日レッスン中に考えたコーデで初めて服を買いに行った時に、ショップの店員さんに「オシャレですね!」と褒められた。今までは「お綺麗ですね」とか「スタイルが良いですね」とか服を売るための褒め言葉しか言われたことがなかったのに、「オシャレですね」って!

しかもファッションのプロに!

プロが言うのなら他の人たちにもオシャレな人に見えるのかな? そう思ったら嬉しくて嬉しくてニヤニヤが止まらなくなった。

すぐれぃさんに報告したら、れぃさんもすごく喜んでくれた。

れぃさんが私の為に考えてくれた、私に絶対に似合うと断言してくれた“ふわふわショートヘア”は、ヘアスタイリストのsakuraさんにアレンジしてもらった。

周囲からの評判がとにかく上々で、毎日にやにやが止まらなかった。ふわふわショートに合う、ハットも買ってみたりして。

色々なファッションに挑戦して自分に少しだけ自信がついた頃、私の事など大切にしてくれないけれど……大好きだった彼氏とお別れした。

遠距離中だったので、久しぶりに会った私の変わりように彼は驚いたようだった。そして一度も褒めてくれたことがなかった彼が「そのハット良く似合ってるね。短い髪も良いじゃん」と言った。

今までは、長い髪の女の方が好きだとか言ってたクセに。

なんだか勝ったような気分だった。勝利気分で、そのままお別れを告げた。

 

彼とお別れしてからは、最大の難関となるコミュニケーションのレッスンを受けていた。自覚はあったが、私は本当に人を褒めることが苦手だった。

褒められたことがないから褒め方がわからないし、無理に褒めようとすると嘘っぽくなってしまう。特に男性に対してはダメなところを見つけて否定してしまう傾向にあった。

男性に騙されないようにという警戒心からあらゆる粗を探し、さらに男性よりも上に立たねばという気持ちから、全力で否定してねじ伏せようとしまうという……。

 

ここでも自分の闇と向き合わねばならなかった。

元旦那はいわゆるモラハラ系で、いつも「お前は本当に役に立たない」「女のくせにそんなこともできないのか」「今まで付き合ってきた女の中で一番最低だ」と言われてきた。

言い負けてしまったらすべて私が悪い・間違っていると否定されてしまう。そんな環境の中で私の否定力だけがレベルアップし、褒め力レベルは0のままになっていたのかもしれない。

思えば今まで付き合った彼氏たちにも褒めるなんてしたことなかった。褒めて図に乗らせたら、また否定されてしまうかもという気持ちがあったのかもしれない。

そう言う私にれぃさんは言った。

「このままだと良い男もダメな男に育てあげてしまう可能性が高いね」

 

私が前の旦那や彼氏たちをダメンズにしてしまっていたのかな……。

もし今後彼氏ができたとしても、このままでは今までと何も変わらない! 私は幸せになりたいからレッスンを受けてるんだから頑張らないと! そうは思っても苦手なものに取り組むのは正直しんどかった。

とにかく実践あるのみ!

 

そう思ってまず職場で同僚たちを褒める練習をすることにした。小さいことでも褒めるようにしよう! そう決めたら職場の人たちの色んなところが見えてきた。

最初はたぶん相手がびっくりするくらいぎこちない褒めだったと思うが、だんだんとスムーズに褒めの言葉と感謝の言葉が出るようになったと思う。

……以前と比べたらだが。

やはりまだまだ修行が必要そうだと思った。

【後編につづく】