喫煙者の皮膚や髪の老化、シワ形成に【5.8倍】の危険がある理由

 

お悩み肌から「伊達肌」へ
~初恋肌のつくりかた~

 

タバコと皮膚老化のお話

こんにちは! 皮膚科医のSONOKOです。皆さん、タバコはよく吸いますか? 私の周りのお医者さんはちょこっと時間が空くと頻繁にタバコをスパスパと吸ってました。

「タバコってそんなに美味しいの?」と聞いてみると「5分という空き時間に1本吸うのにちょうどいいんだよね」と言ってました。それはまるで、ストレスとか何かいろいろなものを煙と一緒に吐き出している印象でした……。

さて、今回はそんなタバコと皮膚老化――皮膚の乾燥・くすみ・しみ・シワなど――のお話をしたいと思います。スモーカーの皆さんにはうんざりな話で申し訳ないのですが、この記事を読まれると特にお肌を気にする女性の方は、禁煙への気持ちがムクムクしてくるかもしれないです。

 

2つの老化の「外」にストップ!~内因性老化・外因性老化~

老化には年齢による自然な形の老化――内因性老化と、紫外線や大気汚染・喫煙などによる環境因子による老化――外因性老化があります。

内因性老化はいわゆる自然現象なのでどうしようもないですが、もしもあなたが少しでも老化を遅らせたい!! というのであればこの『外因性老化をストップすればいい』わけです。

 

喫煙者特有のスモーカーズフェイス

紫外線の肌への悪影響は一般的にもよく知られていますが、タバコも実は紫外線に次ぐ最大の皮膚老化の環境因子だということはご存じでしたか?

タバコにはニコチン・タール・一酸化炭素などありとあらゆる有害な物質が含まれています。これらが体内に入ることによって肺癌のリスクが上昇するのは有名ですが、血流の減少・細胞の酸欠状態などのより肌にも十分な栄養や酸素が送られなくなってしまいます。その結果、肌のくすみ・しみ・シワなどが刻まれてしまうのです。

ある研究では1年で35箱以上喫煙した人では、非喫煙者に比べ5.8倍のシワ形成の危険率があるとも言われています。

タバコがいかに肌に悪いかというのは、こちらの画像を見ていただければ一目瞭然だと思います。(※図1 一卵性の双子喫煙の影響 引用:Medicinenet.com)

 

この双子の喫煙者の写真にみられるように、喫煙者に特徴的な顔というのがあり「スモーカーズフェイス」と呼ばれています(※図2 スモーカーズフェイス/SONOKO作)。

皮膚科医SONOKO作 スモーカーズフェイス

図のように血行障害や皮膚への栄養・酸素不足などにより皮膚のターンオーバーに異常をきたし、顔色が暗くくすむ・しみ・色素沈着・目じりやホウレイ線のシワ・歯や歯茎の着色黄ばみ、唇が青黒くなるなど特徴的な顔貌になります。やはり非喫煙者と比べてぐっと老けて見えてしまいますね……。

 

タバコを吸う手の甲をチェック!

また、喫煙者の方はタバコを吸っている方の手の甲を見てみてください。反対の手の甲と比べて皮膚がくすんでシワが多くないですか?

タバコの煙を浴び続けるだけでもシワが増えてしまうので、タバコを吸う人はもちろん、その煙を吸ったり浴びてしまう非喫煙者にも十分に害は及びうるので注意が必要です。タバコの煙に含まれている有害物質は、種類によっては皮膚から吸収されてしまいますからね。

 

皮膚科医SONOKO、今回のまとめ

現在、世界中で禁煙がさけばれており喫煙者は肩身の狭い思いをしていることでしょう。禁煙自体がすごいストレスになってしまうよ! という方もいるかと思いますが、こんなにも自他ともに対して影響があるんだということを、少しでも頭の片隅に置いて一服を味わってみてください。もしかしたら少しだけ心の変化があるかも……!?

ちなみに皮膚の疾患の中にはタバコをやめる――減らすのではなく禁煙――ことで、今までン十年苦しんでいたのがウソのように症状がぐっと良くなった! ということもあります。あなたの快適な皮膚ライフのためにも少しだけ禁煙について考えてみてください。それでは今回はこのへんで。See you!!

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皮膚科医SONOKO

皮膚科医SONOKO

即効性より日々の積み重ねを重視する、皮膚科一筋の皮膚科医。好物は焼き鳥とうまい棒。まずは自分の皮膚を見て・感じて・触ってみよう。そこにはあなたの心や生活が表れています。こんな小さなこと聞けない……お医者さんに見せるタイミングが分からない……そんなあなたがそっと立ち寄れる皮膚コラムをめざして。ストレス社会で闘うあなたが、あなたの皮膚を自分で守れるよう私がサポートします!