【注・写真あり】帯状疱疹/たいじょうほうしんかな? と思ったら~特徴・症状・治療を皮膚科医が解説!

 

お悩み肌から「伊達肌」へ
~初恋肌のつくりかた~【13】

 

帯状疱疹-たいじょうほうしん-のお話

こんにちは! 皮膚科医のSONOKOです。今回はストレス社会のせいか意外と多い帯状疱疹――たいじょうほうしん――についてのお話しです。

比較的高齢者でなる方が多いので「自分には関係ないし~」と油断しているそこのあなた! 実はストレスや疲労などで若い方でも発症することもあるのでご注意を! ご注意ください以下、すこしばかり衝撃的な写真を2点掲載しております。

帯状疱疹の特徴

まず帯状疱疹の特徴についてお話ししましょう。帯状疱疹は体の左右どちらかにピリピリ感や針で刺されているような痛みとともに、水ぶくれや赤いブツブツが出来てきます。

(帯状疱疹罹患図 引用元 http://mihara-ichiro.com/old/myhomepage/cont06.htm)

(帯状疱疹罹患図 引用元 http://mihara-ichiro.com/old/myhomepage/cont06.htm)

 

ここでポイントとなるのがどちらか左右片方に皮疹が出るのが特徴です! 水疱が出来やすいのは胸腹部・背部・顔などです。原因は水痘(=水ぼうそう)ウィルスと同じで水痘・帯状疱疹ウィルスによるものです。

このウィルスはほとんどの人が幼少の頃に感染したか予防接種により体に持っているウィルスで、通常は神経節の中に潜んで普段はおとなしくしています。

しかし加齢やストレス・疲れなどで体の免疫力が低下するとウィルスの活動が高まり神経を伝わって皮膚に届き帯状疱疹の皮疹が表れてくるのです!

 

もし水ぼうそうにもかかっていないし予防接種もしてないよ! という人がこのウィルスに初めて感染した場合は、水ぼうそうとして発症します。

水ぼうそうは左右関係なく全身に水疱が多発するのが特徴で、熱が出る方もいます。こうなった場合は感染力が非常に高くなるので隔離での入院もしくは自宅での安静となります。通常であれば一度なると再発はほとんどしないと言われていますが、高齢や抗がん剤・ステロイド内服中など免疫力が低下している方は再発する可能性もあります。

 
 

帯状疱疹の症状とは!?

帯状疱疹にかかってから皮膚や痛みはどのように経過していくのでしょうか。痛みが先か水ぶくれ先かは人それぞれですが、診察をしていると痛みが先に出てくるのが多い印象を受けます。

なので最初は内科や、顔に痛みがある場合は脳外科などに受診され異常なし・鎮痛薬の処方となるケースが結構あります。

ピリピリとした痛み

ぷつぷつした赤い斑点

水疱

かさぶた

色素沈着がしばらく残る(神経痛が残る人もいる)

 

帯状疱疹の治療は?

さて、次は具体的な治療方法をお話しします。帯状疱疹の治療の基本は下の3つになります!!

ヘルペス自体に対する治療

抗ヘルペスウィルス薬を内服(重症の場合は点滴になります)。

ウィルスの増殖を抑えるために使います。臨床でよく使うのはバルトレックス・ファムビルなどですね。発症からどれくらい経っているかにもよりますが、通常7日間内服飲み切りで終了することが多いです。重症の方は入院の上点滴で治療します。

 

痛みの治療
帯状疱疹で何がつらいかというと何といっても痛みです! 痛みの度合いは人によって様々ですが、よく聞くのは「針でさすような痛み・ひりひりとした痛み・ズキンズキンとした波がある痛み……etc」ですね。ひどい人は眠れないほどの痛みを訴えるひともいます。

 

痛みに対しては

▼最初は皮膚の炎症による痛みがメインとなるのでロキソニンやカロナールなどを痛みの強さによって量を調節して処方します。

▼それでもどんどん痛くなったり何とも言えないピリピリ・ズキズキした痛みが出てくる場合は神経の痛みの可能性が高く、リリカという薬を併用することが多いです。

▼それでもダメであればトラムセット(解熱鎮痛薬と麻薬系鎮痛薬)の併用。それでも厳しければペインクリニックなどでレーザーや神経ブロックなどの助けを借りることもあります。

▼冷たい空気に触れると痛みがますので、痛いなと思ったらホットパックやお風呂などで患部を温めましょう!!

 

また、神経に炎症が起きているので人によってはビリビリしびれるような感覚が出ることがあります。そんな時はメチコバールというビタミンB12の内服を処方します。

通常痛みはスパッとは良くならず、2~3週間かけて徐々に徐々に和らいできます。つらいところですが、いきなり痛み止めを止めるのではなく医師の指示に従って調整していきましょう。

 

水疱や皮むけなどの皮膚に対する治療

水疱にはヘルペスウィルスが多く存在しています。

なので水疱がやぶれてカサブタになって乾くまでは毎日軟膏を塗ってガーゼで覆っておくといいと思います。
傷口からばい菌が入って二次感染を起こすことがあるので患部は石鹸で毎日優しく洗ってから軟膏をつけましょうね!

 

ざっと簡単ですが帯状疱疹についてお話しさせて頂きました。

印象に残っているのは、年末年始に年賀状配達などで奔走していた若い郵便局員さんが帯状疱疹になり痛みがつらいと駆け込んできたこと……。ストレスが多い現代社会、あなたも発症する可能性はありますのでご注意を! それではまた次回~!

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皮膚科医SONOKO

皮膚科医SONOKO

即効性より日々の積み重ねを重視する、皮膚科一筋の皮膚科医。好物は焼き鳥とうまい棒。まずは自分の皮膚を見て・感じて・触ってみよう。そこにはあなたの心や生活が表れています。こんな小さなこと聞けない……お医者さんに見せるタイミングが分からない……そんなあなたがそっと立ち寄れる皮膚コラムをめざして。ストレス社会で闘うあなたが、あなたの皮膚を自分で守れるよう私がサポートします!