芸人に号泣する女~仕事ができる人ほどハマりやすいファン心理

ウィークエンドが待ちきれない! ~ハケン社員 葉子の不機嫌な日常 109

 

「笑いに貪欲なオンナ!」の話

新入社員の女性(大阪出身)が笑いに貪欲すぎて対応に困っています。貪欲なだけならまだしも、自分と同じ笑いレベルを求めるので若干困惑気味。関西人の気質なんでしょうか(偏見)。

生まれた所や皮膚や目の色でいったいこの僕の何がわかるのか、とヒロトは歌っていましたけど、笑いスキルだけは生まれた所や、肌で感じてきたものの差が確実にあると思うんです。

物心ついた時から新喜劇を見ていた人と、大人になってから新喜劇に出会った私のような地方民とじゃあ、やはり違います。

 

その彼女、謹慎でお騒がせした某アシンメトリーヘアの彼の大ファン。

学生時代から劇場に通いつめているそうです。先日、彼女に誘われ一緒に劇場へ行きました。仕事中の死んだ魚のような目から一転、キラキラとした顔に変貌。恐るべしアシンメトリーヘア効果。

「それって恋と違うん?」「あんた、仕事でもそのキラキラだしーや」とか、関西人なら言うんでしょうか(大偏見)? いかんせん俺は東北生まれ東北育ち。周りのやつはだいたい親戚! 的な田舎育ち。そんなツッコミひとつ浴びせてあげれません。

 

そうこうしている間に、おばたのお兄さんが登場です。

黄色いかん声で高低差ありすぎて耳キーンです! 会場は修学旅行生などノリのよい学生が多く、芸人も通常よりテンション高めだと、彼女も満足そうです。そして、アシンメトリーヘアをなびかせあのコンビが登場です。登場しただけで、隣で号泣する彼女。まじか。

彼女、お笑い関係の仕事に就きたいと就活したものの全滅。現在の会社で笑いとは全く異なる職種で働いています。本人としては、お笑い関係のプロダクションで芸人のマネージャーにどうしてもなりたいらしいんです。でもさ、どうなの? 芸人が登場しただけで泣いちゃうなんて。

しかし、舞台終了後に彼女の本気を知ります。「密かに転職活動をしているんです」。この手の相談をされると、私のアンサーは決まっています。「やりな! やりな! 人生一回よ」。

 

彼女は東京六大学の難関学部を卒業している優秀な人材です。

現在の職場でも色々と期待されていることがヒシヒシとわかります。でもハケン的には、そんなの関係ねぇです。

辞めるなら早いほうがお互いにとってよいし、ましてや、今の職場で目標すら持てていないなら、きっぱり辞めたほうがいいでしょう。

話題がしんみりしちゃったし、方向転換でもしようと、学生時代に打ち込んだことを質問してみました。

 

優秀で将来有望である彼女の仰天アンサーがこちら。

「えーと、学生時代は日本語について研究していました。ゼミではウナバラセンリマリの言葉を研究しつくしましたよ

「は? 」

「海原千里・万里です。 伝説のコンビです。葉子さん、知らないの?」

どんだけ笑いが好きなんだよっ! 翌日、彼女の熱量はピークを迎えたようで、退職の意向を会社に伝えていました。おかげて、彼女が持っていた仕事を引き継ぐことに。なんて日だ!

でもね、海原千里・万里の研究までしたんだから、ぜひとも笑いの現場に還元してほしい。若者の成功を祈って、今夜は大阪ラプソディーを聴いて眠りにつこう。あぁ、ウィークエンドが待ちきれない!

 

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葉子
若さだけでちやほやされるうちに、高所得な職業の男性と飲み会したほうがよい。30代になると呼ばれることすらないし、そんな贅沢な話をするチャンスもない!!